コメのとれ具合をあらわす「作況指数」について、総務省統計委員会の部会は10日、廃止を了承した。統計を管理する同省が今月中にも正式に認める見通しだ。農林水産省は、作況指数の代わりに過去5年のデータを用いた新たな指標をつくり、今秋から公表する予定としている。
作況指数は約70年続く統計で、過去30年間のトレンドである平年収量を100として、現在のとれ具合を数値化したもの。農家の実感とずれているとの指摘もあり、小泉進次郎農水相が6月に廃止を表明した。
ただ、総務省が重要なものと認めて指定した「基幹統計」に含まれるため、農水省の一存では廃止できない。統計委の部会では、改善して続けるべきだとの意見も出た。自民党議員の一部も性急な廃止を批判していた。こうした状況を踏まえ、農水省は8月下旬の部会で、後継指標をつくる方針を示し、廃止に理解を求めていた。
新指標は、近年の猛暑など「…