「第11回全国高校生手話パフォーマンス甲子園」の開会式で、手話であいさつする佳子さま=2024年9月22日午前9時47分、鳥取県米子市、上田潤撮影

 秋篠宮家の次女佳子さまは22日、鳥取県米子市で開かれた「第11回全国高校生手話パフォーマンス甲子園」(朝日新聞厚生文化事業団など後援)に出席し、「(手話や聞こえないことなどへの)理解が深まることを願っています」とあいさつした。

 この大会は、高校生が手話による表現力を競うことを通し、健常者にも手話を広めるため2014年から開催されている。佳子さまは第1回から留学中などを除いて出席しており、今回が7回目。今年から演劇・コント・ポエムと、ダンス・歌唱の2部門制となり、予選を勝ち抜いた各部門8チーム、計16チームが出場した。

 開会式でのあいさつで佳子さまは、これまでに鳥取県の小学生向け手話検定を体験したり、県の「手話ハンドブック」で勉強したりしたことがあるとスムーズな手話で明かし、聞こえないことや自分とは異なる背景に対する理解が深まることを願った。その上で、誰もが安心して暮らすことができ、より幅広い選択肢を持てる社会になることを「強く願っています」と述べた。

 佳子さまは21日夜には、同大会に出場する生徒らの交流会にも参加。全16チームの生徒19人と手話で懇談し、本番に向けて励ました。石川県立ろう学校高等部2年の池田珠杏(みあん)さんには、直近の大雨により地元の家族らを案じる言葉をかけたという。(中田絢子)

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