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後発薬の安定供給に関する報告書をとりまとめた厚生労働省の有識者検討会=2024年5月22日、東京都港区、藤谷和広撮影

 後発薬(ジェネリック医薬品)の供給不安が続いていることを受け、厚生労働省の検討会は22日、法整備も含めた対策強化を求める報告書をまとめた。厚労省は今後、メーカーへの増産要請を法的に位置づけることも視野に入れ検討を進める。

 後発薬不足は2020年以降、複数のメーカーで不正が発覚し、業務停止に追い込まれたことが発端になった。日本製薬団体連合会によると、今年4月末時点で限定出荷か供給停止となっている薬のうち、後発薬が約7割を占める。

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 厚労省は昨年10月、不足が深刻化していたせき止め薬と、たんを切る去痰(きょたん)薬の増産を要請。昨年末までに1割以上供給量が増えたというが、解消には至っていない。

 今年4月からは、代替薬がな…

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