廃部寸前から巻き返した学童野球のチームがある。山口市の徳地野球スポーツ少年団。どのように、子どもたちを野球に引き込んだのか。
2005年の合併まで徳地町だった山あいの徳地地区。過疎化と少子化が進む。山口市の住民基本台帳によると、5歳から14歳の人口は13年末の350人から23年末の228人へ。この10年で4割近く減った。
監督の松原映生さん(46)が会社員の仕事の傍ら、コーチとして指導陣に加わった14年、メンバーはわずか7人だった。試合に必要な9人に満たなかった。
今は15人もいる。
「保護者同士で『あそこはいい』と口コミで広がるチームをつくらないと、と考えました」と松原さん。
まず、保護者の負担を減らし…