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 信越化学工業は9日、半導体材料の新工場を群馬県伊勢崎市に造ると発表した。830億円を投じ2026年の完成をめざす。同社が新たな製造拠点を国内に新設するのは1970年以来だ。

 新工場で生産するのは、半導体ウェハーに回路を描く「露光」のための材料。現在は台湾や新潟県、福井県で生産しており、半導体産業の国内集積が進む中、今回の新工場建設で生産体制の強化とリスクの分散を図る。およそ15万平方メートルの用地確保に向け造成が進んでいて、生産に加え開発の拠点も設置する。

 同社による新たな製造拠点の国内での新設は、70年に塩化ビニール樹脂などをつくる工場をいまの茨城県神栖市に造って以来となる。

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