第77回秋季関東地区高校野球大会群馬県予選で3年連続の優勝を決めた健大高崎の選手たち=2024年10月6日午後0時23分、小倉クラッチ・スタジアム、中沢絢乃撮影

 第77回秋季関東地区高校野球大会群馬県予選(県高校野球連盟主催、朝日新聞前橋総局など後援)の決勝が6日、桐生市の小倉クラッチ・スタジアムであった。健大高崎が東農大二を破り、3年連続8回目の優勝を決めた。両校が出場する関東大会の組み合わせ抽選会は11日に開催される。関東大会の成績は、来春の選抜高校野球大会の出場校を選ぶ判断材料となる。

 準決勝までの4試合をコールドで勝ち上がってきた健大高崎が、決勝でも強さを見せつけた。

 三回裏、1死満塁から3番秋山潤琉(2年)の適時打で2点を先取。流れを引き寄せた。秋山は五回と七回にもそれぞれ左越えの本塁打を放ち、引き離した。公式戦での本塁打は自身初という。

 高校入学後、持ち味の力強い打撃をさらに磨いたが、気がかりだったのは今年春から導入された低反発バット。「(いいあたりが)外野フライになることが多くなった」と実感するという。

 このため「低く、強い打球」を意識して練習に取り組んできた。準決勝の前には生方啓介部長のアドバイスで、構えたバットのグリップの位置を下げた。「ボールの軌道に合うようになった。この打ち方にしてから自信がついた」という。

 関東大会での目標は、昨年は果たせなかった優勝だ。「トーナメントは負けたら終わり。一球を大事にして、一戦一戦を着実に勝っていきたい」(中沢絢乃)

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 県高校野球連盟は6日、5日にあった秋季関東地区高校野球大会県予選準決勝の健大高崎―前橋育英の公式スコアを訂正した。球審は川崎、塁審は小山、上原、高橋だった。

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