JR東日本グループが展開する「はこビュン」で新浦安駅に届けられた備蓄米=2025年7月8日、千葉県浦安市、若井琢水撮影

 JR東日本は8日、在来線で備蓄米を輸送し、駅で購入者に引き渡す取り組みを千葉県内で初めて実施した。販売したのは、JR東日本が随意契約で購入した2021年産の備蓄米で、5キロ1944円(税込み)。東京駅で京葉線の普通列車に48袋が積み込まれ、新浦安駅に20袋、海浜幕張駅に28袋が届けられた。

 購入できるのは、同社通販サイトで事前予約・決済をした人のみ。受け取り方法は、午後3~6時に改札前の特設カウンターで受け取るか、到着後は当日中であればいつでも受け取れるコインロッカーのいずれかを選べる。ロッカー受け取りの場合、利用料250円が必要になる。

 両駅に限って実施したのは需要があり、特急との待ち合わせや折り返し待ちで、積み下ろしの時間が確保できるためだという。同社は、トラックドライバー不足などの課題解決のため、列車荷物輸送サービス「はこビュン」に力を入れており、首都圏などで備蓄米販売の取り扱いも始めた。担当者は「県内で今後も続けるかどうかは、お客様の反応を見て判断したい」としている。

共有
Exit mobile version