握手を交わす横浜の主将・阿部葉太(右)と奥村頼人=2025年8月19日、大阪市、小林日和撮影

 第107回全国高校野球選手権大会が開催されています。試合後、甲子園球場をあとにしたチームのミーティングから、監督や選手らの言葉を紹介します。今回は、甲子園春夏連覇を狙い、準々決勝での激闘で敗れた横浜の村田浩明監督、阿部葉太主将、林田大翼マネジャーです。

(19日、第107回全国高校野球選手権大会準々決勝 横浜7―8県岐阜商=延長十一回タイブレーク)

横浜・村田浩明監督

 保護者の皆様。この1年間、もっと言えば2年半ですね。本当にありがとうございました。

 僕はこの代が大好きでした。「選手たちと絶対に、長い夏にする」と。

 どこのチームよりも長い夏を過ごすと決めて、計画表も作って、一日一日消していって。この一日消すのが、すごく僕は楽しみでした。

 一日一日消していく中で「あと1週間しかないんだな」とか、「あと5日しかないんだな」とか。色んな感情になりながら、彼らと普通に過ごしていました。

 でも実際は、本当にこの子たちと野球ができるチャンスがもう少ないんだなって思って。だからこそ、全力で頑張ろうと思って、一日一日を過ごしていました。

ミーティングで話す横浜の村田浩明監督=2025年8月19日、大阪市、小林日和撮影

 この代は、本当に素晴らしいと思います。

 (昨秋の明治)神宮(大会)もそうだし、(今春の)選抜(大会)もそうだし……。

 すごく色んな思い出がたくさんある中で、僕の一番は、きょうの泣いてる姿でした。

 優勝しても泣かない。何があ…

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