長崎県松浦市の鷹島沖の海底遺跡で昨秋、船の一部とみられる木材が見つかり、調査を進めていた市教育委員会は11日、鎌倉時代の元寇(げんこう)で沈没したモンゴル(元)軍の船と確認した、と発表した。同じ場所からは、短刀や陶磁器類も出土したという。
発見場所は、鷹島の南岸沖にある「鷹島海底遺跡」。モンゴル軍が2度目に襲来した1281年の「弘安の役」の古戦場跡で、2011年に1隻目、15年に2隻目の元寇船が確認されていた。
市教委は昨年10月に実施した発掘調査で、2隻目の南約50メートル、最大水深約18メートルの地点から、船体を仕切る「隔壁」とみられる約2メートルの木材や、側面の外板とみられる約5メートルの木製の構造物を発見していた。
これらが3隻目の元寇船の一…