韓国南西部の光州で1980年、民主化を求める市民や学生らを軍が弾圧した「光州事件」から45年となる18日、犠牲者らが眠る墓地で追悼の式典が開かれ、遺族らが参列した。式典終了後、参加者や訪れた人たちが墓の前で黙禱(もくとう)した。6月3日の大統領選に立候補している野党の候補者らも参列したが、非常戒厳を出した尹錫悦(ユンソンニョル)前大統領が所属していた与党の候補は参加しなかった=2025年5月18日、韓国・光州、貝瀬秋彦撮影

 韓国南西部の光州で1980年、民主化を求める市民や学生らを軍が弾圧した「光州事件」から45年となる18日、犠牲者らが眠る墓地で追悼の式典が開かれ、遺族らが参列した。6月3日の大統領選に立候補している野党の候補者らも参列したが、非常戒厳を出した尹錫悦(ユンソンニョル)前大統領が所属していた与党の候補は参加せず、参加者からは与党への厳しい声が聞かれた。

 式典では遺族らが黙禱(もくとう)をしたり、事件の犠牲者を追悼するために作られた民衆歌謡「あなたのための行進曲」を歌ったりした。特別法で設置された独立調査機関「5・18民主化運動真相究明調査委員会」によると、事件での死者・行方不明者は少なくとも計約240人とされる。

 民主化運動のリーダーだった故金大中(キムデジュン)氏は光州に隣接する全羅南道の出身でもあり、民主化運動の流れをくむ進歩(革新)系最大野党・共に民主党にとって、この地は「党の心臓」だ。

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