地域住民の指導で、タマネギの苗を植える子どもたち=2024年11月14日午後1時14分、松阪市の香肌小、高田誠撮影

 奈良県境にほど近い三重県松阪市飯高町森の市立香肌(かはだ)小学校は、全児童26人のうち23人が「親子山村留学」などでよそから移住してきた。「学校よし」「地域よし」「移住者よし」の「三方よし」をめざす取り組みとは――。

 ぐるりと山林に囲まれた高台に、白い時計塔が屋根に乗った香肌小はある。近くの櫛田川の清流が柔らかな日差しをはね返す。

 14日、全学年で校内の畑にタマネギの苗を植える活動があった。指導役の上山和男さん(70)や湯谷せつ子さん(80)ら地域の人たちが「深く植えすぎないで」などと助言。子どもたちは楽しそうに手を動かした。

 地域の人たちはこの日のため…

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