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1位に輝いた干し芋農園川上の干し芋を食べる橋本マナミさん=2025年1月10日午後5時4分、水戸市千波町、宮廻潤子撮影
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 干し芋のおいしさを広く知ってもらおうと、茨城県が全国から出品者を募った「全国ほしいもグランプリ2025」が初開催され、水戸市で10日、最終審査と表彰式があった。

 品種は「べにはるか」で、形状は「平干し」が出品の要件。原材料はかんしょ(サツマイモ)のみで、砂糖や保存料などを使っていないことが条件。昨年11~12月に全国から募集したところ、北海道から鹿児島県まで計51点の応募があり、主産地であるひたちなか市を中心に県内から38点が出品された。

 予選では、糖度と水分率を測定し、甘さと柔らかさのバランスの優れた15点を選定。10日にあった最終審査では、都内のレストランでオーナーシェフを務める岡部勝義・審査員長ら5人が糖度や食感、色みや形状を指標とし、食べ比べて上位3点を決めた。公平性を保つため、応募者の氏名などの情報は伏せて審査を行ったという。

 1位に輝いたのは、東海村の「干し芋農園川上」(川上文隆社長)。岡部員長は「一番感動したのは『追い甘み』。飲み込む前にやさしい甘みが残り、もう一口食べたくなった」と評価。審査員でタレントの橋本マナミさん(40)は「一つ一つ味と個性があって人間みたい」と、審査で感じた干し芋の奥深さを表現。1位の干し芋農園川上の干し芋を食べ「もっちり感が私の好みです」と語った。

 干し芋とかけて、トークセッションで発表した橋本さんの「ほしいもの」では「美味しいお芋が作れる畑!!」と書いた。以前、都内で畑を持っていたといい「子どもたちと一緒に干し芋も作ってみたい」と話した。

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