和菓子「万華鏡」で優勝した林加恋さん(左)と平野真唯佳さん

 和菓子づくりの全国コンテスト「全国和菓子甲子園」(全国菓子工業組合連合会青年部主催)で、岐阜市の城南高校製菓科3年、林加恋(かれん)さん(18)と平野真唯佳(まゆか)さん(17)が、色鮮やかな和菓子「万華鏡」で優勝し、日本一となった。

 大会は16回目。今大会は「世界へ届けたい和菓子」をテーマに、全国36校から101作品の応募があった。8月26日に東京であった決勝戦には、代表の12チームが出場。実技1時間45分間で、1個80グラムまでの和菓子10個を製作。3分間のプレゼンテーションと試食審査で競った。

 「万華鏡」は、岐阜の特産品の柿をメインに考案。柿あんと干し柿のコンポートを、ピンク、白、緑の3色の蒸しカステラで包み、上部には華やかな万華鏡の模様を描いたようかんをあしらった。平野さんは「ようかんの万華鏡の模様をきれいに出すため、素材の硬さなどの調整に苦労した」。林さんは「柿の味がなかなか出ず、レモン汁を入れることで柿の風味を引き出した」と話した。2人は卒業後、調理師免許を取得するために専門学校へ進むという。

 城南高からは2チームが出場し、製菓科3年の土屋公希(こうき)さん(18)、製菓科2年の中川喜由(よしゆき)さん(16)のペアは、栗きんとんや抹茶あんを使って冬の白川郷を表現した和菓子「結(ゆい)」で準優勝した。

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