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2025年1月に開かれた「全国高等学校麻雀選手権大会プレ大会」東京会場に参加した高校生ら。東京都立小石川中等教育学校の紀平一磨さんと小林温太さんのチームが優勝し、本大会の本選出場シード権を得た
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 朝日新聞社は今年夏、高校生らが2人1組のチームで競う「全国高等学校麻雀(マージャン)選手権大会」を創設する。

 プロ麻雀リーグ「Mリーグ」の人気などによって、頭脳スポーツとして取り組む生徒が増えており、世代の頂点を決める大会をつくることで、麻雀が健全な競技としてさらに発展することを目指す。

 予選は7月に東京と大阪で開催。選手全員が、朝日新聞社内に設ける対局会場に集まり、スマートフォンの麻雀アプリで半荘(ハンチャン)戦を各4戦対局し、チーム2人の総合成績を競う。

 予選で優れた成績をおさめたチームは8月に朝日新聞東京本社で開かれる本選に進出。本選と決勝では、アプリ対局に加えて、全自動卓と実際の牌(はい)を用いた対局も行い、日本一を決める。

 近年は集中力、論理的思考力、コミュニケーション能力など、麻雀の教育的な効果が注目されていることもあり、松実高等学園(埼玉県春日部市)、神奈川県立岸根高(横浜市)、長野高専(長野市)、履正社高(大阪府豊中市)、兵庫県立姫路東高(兵庫県姫路市)などで麻雀部や同好会ができている。1月に開かれた「全国高等学校麻雀選手権大会プレ大会」には、全国の33校から46チームが参加した。本格的な全国大会ができることで、各地の高校で部活や同好会が増え、同世代の交流が盛んになることも期待される。

 大会日程は、予選の大阪会場が7月12、13日、東京会場が7月19~21日で、各チームはどれか1日を選んで出場する。本選・決勝は8月7、8日の2日間。

 大会は、コナミアミューズメント、セガの両社が協賛し、アプリによる対局は「セガNET麻雀 MJ」「麻雀格闘倶楽部(ファイトクラブ)Sp」の二つのアプリを使う。

 出場の申し込みなどの詳細は公式ウェブサイト(https://www.asahi.com/mahjong/highschool-champ/)で紹介している。

  • 【公式ウェブサイト】大会出場の申し込みなどはこちらから

【朝日新聞社のこれまでの取り組み】

・2018年 Mリーグ創設。「高度な頭脳スポーツとしての認知の確立」「麻雀による世代間交流の促進」などの理念に共感し、初年度から主要スポンサーの1社として活動。

・2022年 Mリーグとともに「夏休み小学生麻雀大会」を開始。

・2023年 麻雀報道を強化し、夕刊に「月刊Mリーグ面」、デジタル版に麻雀欄をそれぞれ新設。

・2025年 選手の実像に迫った書籍「暁のMリーグ 麻雀に人生を捧げた16人の物語」(朝日新聞出版)を発売。

【1月の全国高等学校麻雀選手権大会プレ大会に出場した学校一覧】

茨城県 開智望中等教育学校、水城高▽群馬県 県立前橋工業高▽埼玉県 県立越谷北高、松実高等学園▽千葉県 県立柏中央高、県立津田沼高▽東京都 青山学院高等部、巣鴨高、専修大付属高、東京高専、都立小石川中等教育学校、筑波大付属駒場高、早稲田実業学校高等部、早稲田大高等学院▽神奈川県 浅野高、県立城郷高、県立岸根高、県立横須賀高、横浜市立横浜商業高▽愛知県 県立刈谷工科高▽京都府 府立桂高、府立東宇治高、龍谷大付属平安高▽大阪府 府立今宮工科高、府立鳳高、府立岸和田高、関西学院千里国際高等部▽兵庫県 神戸大付属中等教育学校、灘高、県立姫路東高▽通信制 N高、S高

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