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並んで展示される愛知県警(右)と新潟県警の「GTO」パトカー=2025年1月8日、名古屋市東区、高橋俊成撮影
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 年頭に際し、警察官の団結力を高めて治安維持の決意を新たにするための愛知県警視閲式が8日、名古屋市東区のバンテリンドームナゴヤ駐車場であった。コロナ禍などでの中止を経て6年ぶりの開催となった。

 式には警察官ら計486人やパトカーなど計62台の部隊が参加。要人警護や白バイ走行の訓練などが披露された。鎌田徹郎・県警本部長は、最重要課題として「暴力団の壊滅」「交通死亡事故の抑止」「県民の身近で発生する犯罪への的確な対応」の3点を掲げ、「積極果敢な職務執行を強く期待する」と訓示した。

名古屋生まれの「スーパー4WDスポーツ」

 視閲終了後、警察の仕事への関心や理解を促すために来場客向けに開かれた催しには「名古屋生まれ」のスポーツカーが広報の顔として登場した。三菱自動車の「GTO」のパトカーだ。県警によるとGTOのパトカーは現在、愛知・新潟両県警に1台ずつ残るのみ。今回、新潟県警の協力により2台そろっての展示が実現した。

 三菱自動車によると、GTOは1990年に発売された「スーパー4WDスポーツ」。280馬力を生み出すツインターボエンジンや、前輪に加え後輪も操舵(そうだ)する機構で運動性能を追求した足回りなど当時の最新技術が盛り込まれた。名古屋市港区にあった同社の大江工場で生産され、2001年に販売が終了した。

 GTOのパトカーは1997年、愛知県警が警察庁の公費で導入し、快足を生かして高速隊で活躍。老朽化による廃車も一時検討されたが、2020年からは広報課の車両に転身して各地のイベントに出動し、車高の低い特徴的なフォルムで人気を博している。

 この日の催しでも、子どもから大人まで多くの人が写真を撮ったり、車体を眺めたりしていた。愛知県警広報課は「年齢問わず、話題のきっかけになる車。貴重なパトカーを大事に使い、県警のファンを1人でも増やしたい」としている。

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