小学生大会で賞状を見せる伊藤匠君(前列左)、藤井聡太君(同右)=2012年1月29日午後、伊藤雅浩さん提供
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 将棋の藤井聡太叡王(えいおう)(21)=名人・竜王・王位・王座・棋王・王将・棋聖と合わせ八冠=が20日、甲府市で指された第9期叡王戦五番勝負(不二家主催)第5局で挑戦者の伊藤匠(たくみ)七段(21)に敗れ、シリーズ2勝3敗で叡王を失冠した。

 藤井は2020年に初タイトルを獲得し、昨年6月に史上最年少での名人獲得、同10月には史上初の八冠独占を果たすなど22期連続でタイトルを奪取・防衛してきたが、初失冠となって七冠に後退した。八冠保持期間は254日間で終わった。

 新叡王となった伊藤は藤井と同学年。17歳だった20年に棋士になり、昨年度の竜王戦、棋王戦に続き、今回タイトル挑戦3度目にして初めて奪取に成功した。

 伊藤は2002年、東京都世田谷区出身。宮田利男八段門下。21年に新人王戦で優勝し、同年度は勝率1位(8割1分8厘)となり、藤井名人のデビュー以降の連続1位を4期で止めた。

 藤井と同じ居飛車党本格派…

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