公文書など約90点を隠し、捨てようとしたとして、愛媛県警が警察署勤務の女性主事を所属長訓戒処分としていたことがわかった。処分は11月28日付。県警は同日、主事を公用文書等毀棄(きき)の疑いで書類送検した。
県警監察官室によると、一般職員の主事は2022年3月~24年3月ごろ、自身が扱っていた公用文書や部内用文書の一部を自宅に隠したり、廃棄目的で署内の段ボール箱に入れたりした。今年5月下旬に事案の発覚後、文書はすべて回収された。細断などはされず外部への流出もなかったという。
調べに対し主事は「文書の整理を後回しにして迷惑をかけた」などと話したという。監察官室は「業務管理が不十分だったと言わざるを得ない」として、職員に対する指導・教養を徹底し再発防止に努めるとした。