公明党の西田実仁幹事長と国民民主党の榛葉賀津也幹事長が14日、国会内で会談し、所得税の課税最低ライン「103万円の壁」の引き上げについて自民党を含む3党で早期の合意を目指す方針を確認した。西田氏は会談後、「膠着(こうちゃく)状態の交渉を動かしていくためのメッセージだ」と記者団に述べ、引き上げに慎重な自民を牽制(けんせい)した。
与党の一角である公明が、自民抜きで野党との幹事長会談に臨むのは異例だ。会談は西田氏が呼びかけたという。榛葉氏は「公明党と積極的に連携し、国民の期待に応える結果を出せるように努力したい」と語った。
「103万円の壁」を巡っては、自公が昨年末に123万円までの引き上げ案をまとめたが、178万円を主張する国民民主との合意には至っておらず、水面下の交渉が続いている。