山口那津男・公明党元代表は30日、北京市内で劉建超・中国共産党中央対外連絡部長と会談した。前週には斉藤鉄夫代表が石破茂首相の親書を携えて訪中しており、与党の一角として共産党との政党間交流を重視する姿勢を示した形だ。
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昼食を交えた会談後、報道陣の取材に応じた山口氏は「政党間交流は政治対話も重要だが、教育、文化、スポーツなどの幅広い分野で交流の厚みを作り出していく役割も大切だ」と述べた。日中間は中国政府による日本産水産物の禁輸措置などの懸案を抱えるが、会談では話題に上らなかったという。
山口氏は28~30日の日程で訪問。北京の清華大学や隣接する天津市の日本人学校などを訪れた。天津では市トップの陳敏爾(チェンミンアル)書記とも会談した。