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部活動の地域移行について会見する神戸市教委の福本靖教育長=2024年12月16日、神戸市役所、小川聡仁撮影

 神戸市の公立中学校の部活動が2026年9月から地域移行するにあたり、市教育委員会は16日、運営方針を発表した。運営を担う地域団体は営利が主目的ではないものとし、来年1月16日から募集を始める。教員は希望者が許可を得て参加する形式となる。

 新たな地域クラブ活動の名前は「KOBE◆KATSU(コベカツ)」。地域のスポーツクラブや競技団体、大学、NPOなどが運営を担う予定。指導にあたるスタッフは、熱中症予防やハラスメント防止などの研修受講を必須とする。

 福本靖教育長は同日の会見で、「教員が部活動を理由にできていなかった、本来の業務や授業の研究にあてられる」と意義を強調。生徒は学校の枠を超えて複数のクラブに所属したり、マイナーな種目に参加したりできるようになるという。

 指導者の報酬と消耗品の費用は、生徒1人あたり月3千円程度を目安に会費として集める。学校施設を活用するため、「(現在から負担が)そこまで増えることは想定していない」とした。条件が整えば、一部地域で先行実施する。

 国は23~25年度に休日部活動の改革を推進。26~31年度は「改革実行期間」とし、平日も含めて地域移行していく方向性を示している。

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