山梨県教育委員会は6日、2025年度の県内公立高校の募集定員を発表した。少子化が進み、全日制は前年度より170人少ない4910人で、10年連続で過去最少を更新した。記録の残る1956年以降で最も少なく、5千人を下回るのは初めて。定時制は570人、通信制は200人でいずれも前年度と同じとなった。
全日制では北杜、韮崎、甲府第一、甲府昭和など18校で3~20人の定員減がある。
県外の生徒を受け入れる全国募集は、北杜市立甲陵が40人を募集するほか、北杜、韮崎、甲府工、農林、笛吹、日川、都留、甲府市立甲府商の8校が各3~8人を募集する。
また、県立高と甲府商の後期入試に、不登校などで長期欠席した中学生を対象に、調査票を用いない特別選抜制度を初めて導入する。学級数を基準として、全日制、定時制いずれも各校2~4人の募集枠を設定している。
各校の定員や特別選抜制度などの情報は、県教委のウェブサイト「最新の入試情報」のページで確認できる。(米沢信義)