代々木ゼミナール教材研究センター国語研究室の(左から)篠原圭佑研究員、稲葉結主任、佐々木千晶さん=同社提供

 18日に始まった大学入学共通テストでは、2022年度から導入された新学習指導要領で「国語」が出題された。昨年は80分で大問4題だったが、今年は90分で5題となった。その特徴や、来年以降の受験生に対する学習法のヒントなどについて、代々木ゼミナールの現代文担当の篠原圭佑研究員、古文の稲葉結主任、漢文の佐々木千晶さんに聞いた。

選択肢が5個から4個の問題多く

 全体の難易度について篠原研究員は「少し易しくなったが、量があり、例年と同程度」とみる。「選択肢が例年5個だったが、4個の問題が多くなった。全体の量を意識したと思われるが、難しさはそう変わらない」とも話す。

 ただ、言語活動を重視した問題については「図表がややこしく、情報が錯綜(さくそう)していて解釈が難しい。インフォームドコンセント、シミュレーション、リハビリテーションとカタカナも多い。限られた時間だと、てこずるかもしれない」と見る。来年以降の対策としては「教科書やメディアで図表や統計に慣れる必要がある」。

■古文、漢文も「昨年と同程度…

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