兵庫県の斎藤元彦知事が県議会の不信任決議を受けて失職するのに伴う知事選に、同県尼崎市前市長の稲村和美氏(51)が無所属で立候補する意向を固めた。稲村氏が朝日新聞の取材に明らかにした。近く会見を開いて正式に表明する見通し。稲村氏を支援する政治団体がすでに立ち上がり、立候補を要請していた。
稲村氏は奈良市出身。兵庫県議を2期務めたあと、2010年の尼崎市長選に当時の市長の後継として立候補。38歳で当時全国最年少の女性市長となり、2022年まで3期務めた。
知事選をめぐっては、斎藤知事が30日付で自動失職し、出直し知事選に無所属で立候補すると明らかにしている。また共産党は、無所属で立候補する予定の尼崎医療生協病院長で医師の大沢芳清氏(61)を推薦することを決定している。
県選挙管理委員会は知事選の日程を30日に決める予定で、投開票日は11月10日または17日の日程が有力という。