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新作ミュージカル「秋田は何もない」の制作発表会見に臨む脚本の内館牧子さん(右)と演出のマキノノゾミさん(中央)ら=2024年12月、わらび座提供

 秋田市出身の脚本家内館牧子さんが、10年ぶりに劇団「わらび座」(秋田県仙北市)の新作ミュージカルを書き下ろす。タイトルは「秋田は何もない」。秋田弁満載のコメディーになるという。

 「この題名をいただいたときに、かなり衝撃を受け、社内でも賛否があった」

 秋田や東北の歴史上の人物や文化を中心に、作品を生み出してきたわらび座。今村晋介・代表理事は、率直に明かす。

 「大人たちからいつもこの言葉を聞いて育ったので嫌な気持ちになる」「秋田の人が怒ってだれも見に来てくれないのではないか」。企画にあたり、内部で熱い議論が交わされたという。

内館さん「分かる人には、分かる」

 「物議」をかもしたタイトルを採用した内館さんの意図とは――。

 「いままで何回か『秋田は何…

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