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円相場

 22日の東京外国為替市場で対ドル円相場は円高に振れ、一時1ドル=139円台をつけた。昨年9月以来、約7カ月ぶりの円高ドル安水準となる。トランプ米大統領が、米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長に対する批判を展開。ドルの信認低下が意識され、ドルが売られている。

  • 市場揺らすトランプ氏のパウエルFRB議長批判 NY株価・ドル下落

 午後5時時点では前日同時刻より27銭円高ドル安の1ドル=140円28~30銭だった。今月初めの150円前後から、3週間で10円ほども円高ドル安が進んだ。

 トランプ氏は、パウエル氏に対する圧力を強め、たびたび利下げを迫っている。中央銀行の独立性に対する懸念が強まり、ドル売りが加速した。また、米国で24日(現地時間)に予定される、加藤勝信財務相とベッセント米財務長官の会談も円買いドル売りを支えているようだ。背景にはドル高是正をめざす米国の要求が強まるとの観測がある。

 三菱UFJ銀行の井野鉄兵氏…

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