米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長=ロイター

 4日の米ニューヨーク外国為替市場で円高ドル安が進み、円相場が一時、約3週間ぶりに1ドル=154円台半ばをつけた。米国で発表された経済指標が市場予想より弱く、利下げ期待が高まり米長期金利が低下。円を買いドルを売る動きが広がった。

 米東部時間4日午後5時(日本時間5日午前6時)時点では、前日の同時刻より1円12銭円高ドル安の1ドル=154円86~96銭で取引された。

 4日に米労働省が発表した4月の求人件数が市場予想を下回った。人手不足が落ち着けばインフレ(物価高)も収まり、米国の中央銀行が早期に利下げするとの思惑が拡大。日米の金利差が縮むとの見方から、円高ドル安が進んだ。

 また、4日に米ブルームバーグ通信が、日本銀行が早ければ来週の金融政策決定会合で国債買い入れの減額について議論する、と報じた。この報道も日米の金利差が縮小するという思惑につながった。(真海喬生)

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