21日のニューヨーク外国為替市場で円高が進み、一時、1ドル=144円台半ばをつけた。米連邦準備制度理事会(FRB)が公表した7月の金融政策を決める会合の議事要旨で、「大多数」の参加者が次回9月の会合での利下げに前向きだったことが判明。日米の金利差が縮小するとの思惑から円高ドル安が進んだ。
FRBは7月末の連邦公開市場委員会(FOMC)で、8会合連続で政策金利を据え置くと決めた。議事要旨によると、「ほぼすべての参加者」がインフレ(物価高)の低下に「追加的な情報が必要」という意見だったという。一方で、「大多数の参加者」が、もしインフレ鈍化などが続けば、「次回会合で政策(金利)を緩和するのが適切だろう」と利下げに前向きだった。FRBが利下げすれば、今回のインフレ局面では初めてとなる。
7月会合後の記者会見ではF…