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2030 SDGsで変える

 体の調子が良くない時に医薬品を購入して対処する、セルフケアの機会が広がっています。市販薬でシェアトップの第一三共ヘルスケアの内田高広社長に、事業の広がりに伴う社会的な責任について聞きました。

セルフケアを支える情報提供を強化

 ――店頭には実に多くの市販薬が並んでいます。

 これまでは具合が悪くなるとすぐに病院に行く人が多かったのですが、コロナ禍で受診が難しくなった時期に市販薬を使って効果と利便性を感じる人が増えました。自分で健康を守る意識の高まりも加わり、市販薬を再評価して頂いています。

 ――セルフケアについては、規制緩和や税制による後押しもありますね。

 少子高齢化のなかで医療体制や制度を維持していくために、軽度の体の異常であれば自分で解決することも必要です。薬にかかわるリテラシーを高めて対処力をつければ、生活の質の向上にもつながります。

 適正に使ってもらうために、副作用も含めた情報提供に力を入れています。ウェブサイトでは症状ごとの対処方法や、医療機関を受診する目安も伝えています。出前授業などの「薬育(やくいく)」も増やしていきたい。

錠剤シートの回収・リサイクルに大きな反響

 ――錠剤を包むシートの回収とリサイクルを横浜市内で進めています。

 予想を上回る反響を頂いてお…

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