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ねぷたに明かりがともされ、幻想的な雰囲気の「りんごねぷた列車」=弘南鉄道提供

 【青森】弘南鉄道(本社・平川市)は、大鰐線(大鰐―中央弘前)で、2両編成の車内に約300個のりんごねぷたをつるした、「りんごねぷた列車」を11月まで走らせる。

 沿線にリンゴ畑が広がる同線は「りんご畑鉄道」の愛称で親しまれており、収穫時期を迎えるこの時期、車内からリンゴのある風景を楽しむことができる。

 弘南鉄道によると、同線を走る3編成の列車のうち1編成がりんごねぷた列車で、1日8往復する。和紙製の「りんごねぷた」は直径15センチ。地元のねぷた職人が手作りした。土日祝日の夕方からは、車内にねぷたの明かりだけがともり、幻想的な雰囲気に包まれるという。

 利用客数の減少に悩む弘南鉄道が、大鰐線自体を観光資源にしようと、2022年から運行を始めた。今では、弘前さくらまつりの時期に合わせた「春のりんごねぷた列車」、金魚の形をしたねぷたで車内を飾る「金魚ねぷた列車」(7、8月)を運行している。

 弘南鉄道の中田正志・業務部長(53)は「ねぷた列車で国内外の観光客を呼び込みたい」と意気込んでいる。(藤本久格)

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