JR北海道は7月から、AI(人工知能)を活用した忘れ物検索サービスを始める。いつでもチャットで問い合わせでき、AIによる画像検索により、返却率の向上も期待できるという。
サービス名は、「落とし物クラウドfind(ファインド)」。駅や列車内で見つかった落とし物の画像がデータベース化されており、利用者が自分が落とした物の特徴を入力すると、AIが画像を検索して落とし物を探し出す。チャットは24時間受け付ける。ただし、回答は午前9時~午後10時。チャットは、日本語のほか中国語や韓国語など135以上の言語にも対応する。
利用は無料。JR北のホームページからアクセスできる。JR北では、導入費として数百万円、維持費として年1千万円ほどを見込む。
すでにJR九州や札幌市交通局などが同じシステムを導入しており、JR九州の場合、忘れ物のマッチング率は利用開始前の約8%から約30%に上がったという。JR東日本も来年4月からの導入を決めている。
JR北の忘れ物は年間約12万5千件(2024年度)。最多は、現金・有価証券(乗車券類を含む)で、全体の2割超を占めるという。