グラウンドに駆け出す壱岐の選手たち

 (第97回選抜高校野球大会1回戦 第3日〈20日〉の見どころ。丸数字は試合順)

 ①大垣日大(岐阜)―西日本短大付(福岡)

 西日本短大付は切れ目がない強力打線が売り。パワー自慢の佐藤仁ら昨夏の甲子園で16強入りしたメンバーが多く、ツボにはまれば大量得点もありうる。大垣日大は、谷之口翔琉、中野翔真の左右の二枚看板が立ちはだかる。昨秋の東海大会は3試合すべて逆転勝ちで制した。終盤の粘り強さに期待したい。

 ②山梨学院―天理(奈良)

 ともに守りを中心とするチーム。山梨学院はエース足立康祐のほか、身長194センチの菰田陽生、右横手の板東慶寿らタイプの異なる投手がそろう。天理は1番赤埴幸輝が鍵を握る。遊撃手で昨秋の打率は4割8分4厘と攻守で軸となった。両監督がロースコアの試合を予想しており、先制点が勝敗を左右しそうだ。

 ③壱岐(長崎)―東洋大姫路(兵庫)

 東洋大姫路が優位とみる。制球力が武器の最速147キロ右腕・阪下漣は安定感があり、スタミナも十分だ。打線は見村昊成や白鳥翔哉真らが鋭い打球を飛ばす。初出場の壱岐はミスをなくしたい。昨秋は26回余りで与死四球0だったエース浦上脩吾は打たせて取るのが得意。先頭打者を切り、終盤まで接戦に持ち込めば勝機はある。

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