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河瀬直美さんが手がけるパビリオンの完成イメージ©Naomi Kawase/SUO,All Rights Reserved.

 4月開幕の大阪・関西万博で、映画監督の河瀬直美さんがプロデューサーを務めるパビリオンの概要発表会が3日、大阪市内で開かれた。初めて会う2人が対話をして、その様子を来場者が映画のように鑑賞する企画を実施する。

 河瀬さんは、万博を主催する日本国際博覧会協会から委託を受け、パビリオンを設計した8人の「テーマ事業プロデューサー」の1人。奈良県と京都府の木造の廃校舎を移築してパビリオンを建設している。

 館内に150人が入れるシアターを設置。来場者の1人がステージに立ち、事前に募集で選ばれた1人の対話者と、スクリーン越しに約10分間話す。

 「これまでの人生で一番重要な決断」「今日が人類最後の日なら誰と何を話すか」といった正解のないテーマを、主催側が日替わりで提示する。対話後、来場者が語り合う場も設ける。会期中に約1600回行う予定だ。

 河瀬さんは報道陣の取材に「観客の皆さんも対話から気づきを得て、自分自身を考える、深掘りすることにつながれば」と話した。

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