全日本大学野球選手権に4度出場した国立大きっての強豪校・和歌山大硬式野球部に4月、創部101年目で初めての女子選手が入部した。高校時代は何度も女子野球で日本一を経験。「今度は国立大で日本一を目指したい」と男子部員と同じ練習に励む。
6月21日、和歌山市の紀三井寺公園野球場。和歌山大は、同じ国立の滋賀大との対抗戦に臨んだ。和歌山大がリードして迎えた試合中盤、大原弘監督(60)が動いた。
「サード、西上」。4月に入部したばかりの西上天菜選手(18)=経済学部1年=が三塁の守備に起用された。九回まで試合に出場し、第1打席では内野安打も放った。大学生相手の試合に出場したのは初めて。「男子はレベルが高くてスピードもパワーも違う」と振り返った。
西上選手は、創部から101…