G7財務相・中央銀行総裁会議の開会式典で、握手する加藤勝信財務相とベッセント米財務長官(中央)=2025年5月21日、カナダ西部バンフ、稲垣千駿撮影

 米財務省は21日、ベッセント財務長官が加藤勝信財務相と、二国間協議を開いたと発表した。両氏は現在の為替水準について、「ファンダメンタルズ(経済の基礎的条件)を反映している」という認識で一致した。

 会談はカナダ西部バンフで開かれている主要7カ国(G7)財務相・中央銀行総裁会議の合間に開かれた。会談は4月24日以来2回目で、今回も前回に続いて両国間の為替政策が議題になった。

 同省の発表によると、両氏は為替水準は市場で決まるべきであり、現時点の米ドルと円の為替水準はファンダメンタルズを反映しているという「共通の信念」を改めて確認した。また、前回に続いて、将来の為替水準のあり方などについては議論はなかったという。

 会談では、日米の経済関係などに加えて、両国間で進む関税をめぐる協議についても、議論したという。

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