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城西―関東第一 七回裏関東第一1死三塁、入山の犠飛で中浜が生還、4点目。捕手佐藤=2025年7月17日午前10時39分、都営駒沢、石平道典撮影
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(17日、第107回全国高校野球選手権東東京大会3回戦、関東第一5―1城西)

 城西の2年生捕手、佐藤威武騎(いぶき)は二塁打で出塁すると、腕をつきあげて喜びを爆発させた。

 四回表、関東第一の坂本慎太郎(3年)の初球を振り、同点の適時二塁打。その前の三回裏の守備、自分のミスから1点を先行された。「絶対に1点取り返す」と打席に立った。

 安保隆示監督は「(坂本投手の)チェンジアップを振り切れ」と指示。3年生からも「お前ならいける」と励まされた。その言葉を信じて放った意地の一打だった。

 4点リードされた九回。2死一、二塁で打順が回ってきたが、三振で試合終了。「絶対に打って次につなぎたかった」と悔やんだ。

 高校からずっと捕手だったが、1カ月前は左翼手。その後、安保監督が思い切りのよさを買って捕手に起用、この試合は継投した3人の3年生投手に対しても、ものおじせずリードした。

 2023年の夏は4強。安保監督は「今日の負けを忘れずに、新チームをつくっていく」。自信をつかんだ佐藤は「来年はもっと上に行く」と話した。=都営駒沢

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