研究者はリュウグウ小惑星からのサンプルを分析します。
17:57 JST、2022年6月10日
北海道大学や宇宙航空研究開発機構などの科学雑誌に掲載された論文によると、はやぶさ2宇宙探査機で採取されたリュウグウ小惑星のサンプルには、微量の水が含まれています。
研究者たちは、この発見が太陽系の起源と地球の海の水がどこから来たのかという謎に光を当てることができると主張しています。
論文によると、水と水の存在を示す物質は、サンプルの重量の7%に達しました。 鉱物は、46億年前の太陽系の誕生から約500万年後に作成されたと考えられています。
1999年に発見されたリュウグウは、地球と火星の間で太陽を周回しています。 C型小惑星と考えられていたため、はやぶさ2ミッションに選ばれました。 このような小惑星には、生命の構成要素である水と有機化合物が含まれています。
リュウグウはほぼ球形で、直径は約900メートルです。 それは、より大きな体の崩壊に続いて、より小さな宇宙の岩から形成されたと考えられています。
チームによると、太陽系の誕生から500万年後、より大きな体は40℃の温度を持ち、液体の形で水を含んでいた可能性があります。 研究者たちは、それ以来、サンプルが激しい衝突や100℃を超える温度にさらされていなかった可能性があると考えています。
一部の科学者は、水が隕石やリュウグウなどの小惑星から形成されていたときに地球にもたらされたと信じています。
しかし、チームによると、リュウグウのサンプルからの水トレースの原子の特性は、地球上の水の特性とはわずかに異なります。
「サンプルは太陽系の化石のようなものです」と、サンプルを分析しているチームのメンバーである東京大学の立花翔吾教授は言いました。 「彼らは太陽系の起源に関する私たちの研究を大幅に前進させるでしょう。」
はやぶさ2は、2019年にリュウグウから砂と石を集め、2月と7月に小惑星への2回の着陸を完了しました。 無人宇宙探査機は、2020年12月に5.4グラムのサンプルで地球に帰還しました。
東京工業大学の特別任命准教授である黒川博之氏は、「サンプルは太陽系の初期状態を非常によく保存している可能性がある」と述べた。 「予想よりも多くの水の痕跡が見つかりました。 さらなる分析の結果を見るのを楽しみにしています。」
サンプルは国内外の研究チームに配布されています。
岡山大学の研究者を含むチームは、サンプルから23種類のアミノ酸が検出されたと発表しました。
チームは、生物のタンパク質を構成する約10種類のアミノ酸を発見しました。 これは、地球上の生命の物質が宇宙から来たという理論を裏付ける最も強力な証拠の1つであると考えられています。