13:09 JST、2022年5月16日
科学技術振興機構(JST)の分析によると、日本は2021年6月の時点で、新規コロナウイルス研究に関する引用論文で世界第16位にランクされています。
COVID-19関連の高品質な科学論文の引用に関しては、この傾向は変わらないでしょう。 一部の専門家は、この結果は、国際社会への日本の貢献度が低く、感染症の分野での研究能力が低下していることを浮き彫りにしていると指摘しています。
JSTは、2020年と2021年に国際データベースに登録された約186,400の論文を、主要な研究者の所属国別に分析しました。 米国が57,030でトップになり、英国が21,682で、中国が20,535で続いています。 日本は4,087で14位になりました。
2020年1月から2021年6月までの引用数の観点から高品質の研究論文の上位0.1%を詳しく分析すると、607は米国、385は中国、196は英国であることがわかりました。 日本は17論文で16位、韓国とイランはそれぞれ23論文で14位でした。
悪い結果は、パンデミックの初期に日本で感染が急増していなかったため、十分な臨床データが得られなかったことが一因である可能性があります。 しかし、同様にウイルスの症例数が少ないオーストラリアは、40の論文で10位にランクされ、日本の数の2倍以上になりました。
「国際協力の結果、多くの高品質の論文が達成されました。 しかし、日本では他国を巻き込んだ研究事例は少ないようでした」とJSTでデータを分析した吉田英樹氏は語った。
国際医療福祉大学の松本哲哉教授によると、米国や英国など一部の国では、医療データの取り扱いを専門とする企業が、研究者に数万件のデータを提供できるシステムがすでに整っているという。人。
日本では、依然として研究者が個別に大量のデータを収集しており、そのデータの多くは地域や大学などの限られた情報源からのものです。
「感染症に対する意識を高め、日本の研究体制や人材育成を見直す必要があります」と松本氏は語った。