東北大学の大野英夫学長は金曜日、仙台で記者会見した。
2023年9月3日 1:00(日本時間)
東北大学が国際研究優秀プログラムの最初の受賞者に選ばれたことで、仙台に本拠を置く同大学は、世界クラスの学術機関の育成に努めている政府からの多額の支援の恩恵を受けることになる。
東北大学の大野英夫学長は金曜日の記者会見で「大変責任を感じている。 私たちは世界をリードする研究大学を目指しています。」
政府の国際研究卓越大学プログラムは、日本の教育機関が世界で最高になることを支援することを目的としています。 政府は10兆円規模の大学基金の運用益をもとに支援する。
東北大学は、研究力の強化を図るため、准教授や助教が上級教授の研究室研究をサポートする現行制度に代わり、優秀な准教授や助教が独立して研究を進める新たな制度を提案した。
また、女性研究者の比率を40%、外国人研究者の比率を30%、日本語に加えて英語を公用語化するなど、多様化と国際化を推進します。
バイオテクノロジーや半導体、材料科学などの分野で民間投資も募る予定で、年率4─5%の事業成長を目指す。
同大の申請は、宮城県や仙台市、東北経済連合会など官民が費用を分担して大学キャンパス内に建設中の次世代放射光施設「ナノテラス」を中心に行われた。
ナノテラスは巨大な顕微鏡のようなもので、新素材の開発など民間での活用が期待されている。 2024年度の運用開始を予定している。

仙台市の大学キャンパス内で建設中の放射光施設「ナノテラス」。
文部科学省は東北大学の戦略と改革計画に感銘を受けた。 同プログラムにおける大学の位置付けは2024年度に最終決定される予定だ。
東北大学は2022年度に国から453億円の大学交付金を受け取った。国際研究卓越大学プログラムに基づいて年間100億円を受け取ることになっているが、それは東北大学が受け取っている資金にはまだ届かない可能性が高いことを意味する。東京都(2022年度818億円)、京都大学(559億円)。
文科省関係者によると、有識者会議の一部の委員からは東北大が本当に世界をリードする研究大学になれるのか疑問の声も上がったという。
しかし、ある省幹部は「東北大学には他の国立大学とは一線を画した研究推進体制がある。 改革の旗手となり得る。」
筑波大学特任教授の金子元久氏はこう語る。[Tohoku’s] 今回の選考は、高い研究実績を誇る東京大学や京都大学の改革を求めるものとも捉えられる。」
2024年度に始まる第2次募集ではさらに多くの大学が採択される予定だ。