「撫養湊」が両岸にあったとみられる撫養川河口付近=2021年10月17日午前9時46分、鳴門市撫養町、林博章さん提供

 江戸時代から明治時代にかけて、日本海側から瀬戸内海を経て大坂や江戸まで行き来した「北前船」。徳島県鳴門市に古くからあった港「撫養湊(むやみなと)」がその寄港地だったことは、地元でもあまり知られていない。

 撫養湊に光を当て、北前船の寄港地や船主集落を認定した「日本遺産」への追加をめざしたいと、県立鳴門渦潮高校社会科教諭の林博章さん(59)=環境人類学博士=が研究の成果を冊子にまとめた。

 タイトルは「東西海運の結節点 鳴門“撫養湊”を北前船の日本遺産へ」。

 林さんの研究によると、撫養…

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