次世代半導体製造会社「ラピダス」(東京)の工場設立に合わせて、北海道大学を半導体の教育研究拠点にする計画が28日、内閣府の支援事業に選ばれた。北大に新設する研究施設を道内の他大学や高等専門学校、企業に開放するなど産学官の連携を強め、北海道を国内有数の集積地にする構想だ。いまの計画では、2025年度から5年間で総額35億円規模の国費や補助金が投じられる見込みとなっている。
北大を中心とした計画が選ばれたのは、若者の雇用を生む産業の振興をめざす「地方大学・地域産業創生交付金事業」で、道と札幌市、千歳市が申請していた。
計画の概要によると、半導体を試作できる研究施設「半導体プロトタイピングラボ」を北大内に新設する。このラボで実習する教育プログラムを他大学や高専に提供し、道内の半導体人材の教育拠点にする。北大も、学部から大学院まで一貫した教育体制を整える。
道内に新規参入する企業と大…