韓国軍合同参謀本部は30日、北朝鮮・平壌近郊の順安(スナン)付近から同日午前6時14分ごろ、日本海上に向けて「短距離弾道ミサイルと推定される飛行体」が十数発、発射されたと発表した。
ミサイルは約350キロ飛行した後、日本海に落下したという。韓国軍は、日本や米国とも関連情報を共有しつつ、詳しい状況などを分析中だとしている。
防衛省も、ミサイルはすでに落下したものとしている。政府関係者によると、排他的経済水域(EEZ)の外に落下したとみられる。
北朝鮮は17日にも弾道ミサイルを発射しており、「新しい誘導システムを導入した戦術弾道ミサイルの試験発射」だったと朝鮮中央通信を通じて発表していた。
27日には軍事偵察衛星の打ち上げにも踏み切ったが、飛行中に空中爆発し、失敗したと伝えている。衛星を打ち上げるロケットの技術は弾道ミサイルと共通する。(稲田清英=ソウル、矢島大輔)