2022年8月10日、平壌で開かれた全国非常防疫総括会議で討論する朝鮮労働党の金与正副部長。朝鮮中央通信が同月14日に配信した=朝鮮通信

 北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)総書記の妹の金与正(キムヨジョン)朝鮮労働党副部長が28日、談話を発表し、北朝鮮との関係改善を掲げる韓国の李在明(イジェミョン)政権について「どんな政策が樹立され、提案が出てきても興味がなく、韓国と向き合うことも、議論する問題もない」などとして、対話を拒否する立場を表明した。朝鮮中央通信が伝えた。

 韓国政府関係者によると、6月の李政権発足以降、北朝鮮が公式な立場を示したのは初めて。北朝鮮に強硬姿勢を取った保守系の尹錫悦(ユンソンニョル)政権から、融和的な姿勢を取る進歩(革新)系の李政権に代わったことで、北朝鮮の対応に注目が集まっていた。

 与正氏は談話で、李政権が北朝鮮向けの拡声機による宣伝放送を中止したことなどについて「評価されるようなことにはならない」と指摘。「我々の関心を引き、国際的な脚光を浴びるためにいくら同族のまねをして正義を尽くすかのように騒ぎ立てても、韓国に対する我々の対敵認識に変化はあり得ない」などとした。

 また、米韓同盟による北朝鮮…

共有
Exit mobile version