せたな町の日本初の洋上風力発電。これとは別に新たな風車群が沖合に建設されることになる=2024年4月、せたな町、日浦統撮影

 北海道などが実現を目指す洋上風力発電で、国から再エネ海域利用法の「有望な区域」に指定されている檜山沖が、「促進区域」に格上げされる見通しとなった。道や江差、上ノ国、せたな、八雲の4町や地元漁協などでつくる法定協議会が19日、江差町で開かれ、檜山地域の沿岸の約3万2千ヘクタールの海域についての計画案に合意した。

 檜山地域は道内平均を上回る速度で人口減や少子高齢化が進み、基幹産業の漁業も漁獲高が低迷しており担い手不足も深刻だ。風力発電所の出力規模は国内最大規模の91万~114万キロワットと、ほぼ原発1基分が想定されており、雇用創出や持続的な漁業の実現など地元自治体には洋上風力との「共存共栄」への期待は高い。

 2023年12月以来、計4…

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