バードストライクをたびたび起こし、一時日中停止していた浜里ウインドファーム=北海道幌延町、堀篭俊材撮影

 天然記念物のオジロワシが衝突死を繰り返し、日中の稼働を一時停止していた北海道北部・幌延町の風力発電施設「浜里ウインドファーム」(WF)で今月、準絶滅危惧種とされる猛禽(もうきん)類のハイタカが衝突死していたことがわかった。

 7月の再稼働後、浜里WFで鳥が人工構造物にぶつかるバードストライク(BS)が見つかったのは初めて。ハイタカはハトぐらいの大きさで、主に鳥類を捕らえて食べる。環境省のレッドリストで準絶滅危惧種に指定されている。

 浜里WFは、風力発電最大手ユーラスエナジーホールディングス(東京)の子会社が運営する。風車は計14基で総出力は4万7500kW。2023年5月に運転をスタートした。

 ユーラス社によると、環境影響評価の事後調査の一環で現地を調べていたところ、8月4日に内陸側に設置された1基の近くで死骸を発見。8日にハイタカであることが判明した。

 浜里WFはたびたびBSを起…

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