会見する阿部俊子・文部科学相=2025年8月26日、東京都千代田区

 文部科学省は26日、金沢大や信州大など、医学部を持つ全国の26大学を対象に、研究時間の確保などを目的にした支援事業を行うと発表した。総額は約130億円。大学病院に所属する医師の6割が、研究に充てる時間が1週間あたり5時間以下という状況にあり、研究しやすい体制を整えるのが狙い。

 全国医学部長病院長会議が全国の81大学に聞いた今年4月発表の調査では、2024年の大学病院の医師の研究時間は、1週間あたりで「0時間」が22%、「1~5時間」が38%だった。

 24年に「医師の働き方改革」で、時間外労働の規制が始まり、さらに大学病院の経営状況悪化で、診療時間を増やさざるを得ない状況にあると考えられている。

 一方、日本の医学研究の国際…

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