【動画】雪が降り積もった金沢市と北海道帯広市=金居達朗、中沢滋人撮影

約100センチを超える降雪があった北海道帯広市内では、市民たちが早朝から除雪に追われた=2025年2月4日午前7時55分、北海道帯広市、中沢滋人撮影

 北海道の十勝地方を中心に4日までに大雪が降り、4日午前9時までの24時間で帯広で124センチを記録するなど、6地点で統計開始以来、過去最高を記録した。

 札幌管区気象台によると、過去最高となったのは帯広のほか、芽室の107センチ、本別の93センチ、浦幌の85センチ、帯広泉の77センチ、釧路地方の白糠の71センチ。関東に大雪をもたらした低気圧が、足早に北海道の南東海上に上がってきた影響などで十勝地方に雪雲が集まったためという。

 十勝地方の路線バスは4日の運休を決め、帯広市内の小中学校は休校措置をとった。帯広市で自宅前を雪かきしていた男性(41)は「朝起きたら信じられないぐらい積もっていた。こんなに積もるのも久しぶり。昨日のうちに2回雪かきしておいたが無駄でした」と話した。

 今後は西高東低の気圧配置が強まり、北海道の日本海側で風雪が強まる可能性が高いといい、6日ごろまでは注意が必要になりそうだという。

 鈴木直道知事は4日、開幕したさっぽろ雪まつりの会場の式典に登壇し、北海道道東地方が記録的な大雪に見舞われていることにふれ、「道として災害対策に万全を期す」とあいさつ。観光客に気象情報への注意を訴えつつ、雪まつりを楽しんで欲しいと述べた。

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