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インタビューに応じるSCREENホールディングスの後藤正人社長=2025年7月3日、京都市

 半導体装置メーカーのSCREENホールディングス(京都市)が、博士人材の採用で気を吐いている。文部科学省の公表資料によると、2023~25年の採用人数は32人で「電子機器・部品」業界ではトップ、全体でも10位だ。6月に社長に就任した後藤正人氏(63)に力を入れる理由を聞いた。

 ――半導体市場の急成長とともに、この10年で売上高が2倍以上に伸びました。好調な業績の下での社長就任です。

 「業績や株価をもっと伸ばせるだろう、というステークホルダーの期待に応えなければならない重圧を感じています。これまでにはなかったことですが、仕事に関係する夢を最近見始めたのはそのせいかもしれません」

 ――博士人材の採用を増やしていますね。

 「我々の主戦場は半導体の製造装置です。ここで『次の一手』を打とうとすると、製造プロセスの開発に取り組む人たちときちんと会話できる人が必要です。相手はほとんどが外国人で博士号を持っている人たちですから、こちらも同じレベルの人材を充てたいと考えています」

 ――博士人材の獲得競争は激しいと聞きます。

 「我々が求めているような理…

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