Smiley face
三重県内食材のコラボで開発されたホットサンド「しあわせ」=三重県鈴鹿市の鞍馬サンド、鈴木裕撮影
  • 写真・図版

 厚切りトーストで挟んだ卵サラダとバジルソースがけの温泉卵のホットサンド、すき焼きの割り下をかけて召し上がれ――。三重県鈴鹿市のサンドイッチ専門店「鞍馬サンド」が、県産食材とのコラボで開発したホットサンド「しあわせ」を発売した。県地域食品産業連携プロジェクト(LFP)から生まれたこだわり満載の新商品だ。

 代表の鈴村光司さん(53)が、鈴鹿市の卵農家「エッグハウス川北」、玉城町のしょうゆ醸造元「西村商店」、亀山市の料理代行サービス「Merci」とタッグを組んだ。

 昨年8月にLFPの研修会で出会ったのがきっかけ。「世の中に無い新しい商品を誕生させよう」と意気投合した。

 鈴村さんは、1997年の創業以降、毎年50種類ほどの新製品のサンドイッチを開発してきた。エッグハウス川北は、広々とした鶏舎で育てた生後300日以内のニワトリから採った「300日の幸せたまご」で知られる。西村商店は、天然醸造にこだわった「ミエマン醤油(しょうゆ)」ブランドの老舗だ。

 こだわりの素材を生かして、どんなサンドイッチができるか話し合った。出てきたイメージのアイデアは「卵かけご飯」。「生卵のサンドイッチは無理だと思った。でも、『ご飯に合うものはパンにも合う』という信念で仕事をしてきた」(鈴村さん)と、開発をスタートさせた。

 生卵をパンにかけたり、しょうゆを混ぜてフレンチトーストにしたり……。試行錯誤を重ねてたどり着いたのが、温泉卵だった。半熟の黄身が生卵っぽさにつながった。

 卵の名前にちなんで名付けたホットサンド「しあわせ」は、たまごサラダと温泉卵の食感の違い、すき焼きの割り下のほんのりとした甘さとバジルソースの香りが楽しめる製品に仕上がった。温かいうちにおいしく食べてもらえるよう、イートイン限定にした。5日から「鞍馬サンド」で販売を始め、価格は税込み777円。

 鈴村さんは「三重にはこだわりの食材が多いが、生産者と出会える機会は少ない。LFPを通して知り合えたことで、メニューのアイデアの幅が広がった」と話す。今後は、鈴鹿市の農家が生産する夏イチゴや、亀山市のシイタケを使った製品など、どんどん新商品を生み出していきたいという。(鈴木裕)

     ◇

〈県地域食品産業連携プロジェクト(LFP)〉 県産の農林水産品を活用し、新たなビジネスモデルをつくり出すことをめざす県の事業。生産者や食品関連事業者、製造事業者ら約340業者が加わる「みえフードイノベーション・ネットワーク」に登録して参加する。研修会や相談会、商品開発セミナーなど交流の場がある。

共有
© 2024 Japan Today. 無断転載を禁じます。