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パチンコ店「デルパラ」の外観。運営会社幹部は、パチンコ業界の組織内候補に投票する見返りに報酬を約束していた疑いが持たれている=2025年8月5日、東京都あきる野市小川東1丁目、西岡矩毅撮影

 7月の参院選に立候補した自民党公認候補へ投票する見返りに報酬の支払いを約束したとして、警視庁と7県警の合同捜査本部は16日、パチンコ店運営会社「デルパラ」(東京都港区)社長で韓国籍の山本昌範(本名・李昌範)容疑者(50)=東京都港区=ら同社幹部3人を公職選挙法違反(買収約束)の疑いで再逮捕し、発表した。

 他に逮捕されたのは、営業本部長の湯浅一行(46)=千葉県市川市=と管理本部長の小西悌之(44)=鳥取県米子市=の両容疑者。いずれの認否も明らかにしていない。

 発表によると、山本容疑者らは同業の「モリナガ」(鹿児島市)のパチンコ店の店長らと共謀して7月上旬~中旬、パチンコ業界初の組織内候補として比例区に出た阿部恭久氏(66)に投票する見返りに、従業員ら107人に現金3千~4千円を渡すと約束した疑いがある。報酬を実際に受け取った従業員は確認されていない。デルパラは今年1月にモリナガを買収しており、山本容疑者はモリナガの社長、湯浅容疑者はモリナガの専務も務めている。

 山本容疑者らは、デルパラが…

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