Smiley face

 一昨年の夏、記者(31)は双子を出産した。以来、寝かしつけや夜泣きをめぐる「終わりなき戦い」に悩まされてきた。万策尽きた頃、赤ちゃんの睡眠を専門とするコンサルタントの存在を知った。半信半疑で依頼した結果、我が家は救われることに。それまでの悪戦苦闘と180度違ったアドバイスとは――。

写真・図版
ようやく夜泣きがおさまった頃、公園での穏やかなひととき=2024年9月、武田遼撮影

 双子の娘たちは、生まれてから一度も抱っこ以外で寝たことがなかった。やっと寝たと布団に下ろした瞬間、起きて泣く。これを2人そろって延々と繰り返すため、こちらが泣きたくなった。

 なんとかしたいと最初に試したのは、赤ちゃんが自分で眠る力を身につける「ねんねトレーニング」。本やインターネットの情報を頼りに試行錯誤するも、うまくいかなかった。

 昨春、仕事復帰の前月に受けた健診で、医師は「保育園に行き始めたら疲れ果てて寝ますよ」。期待したが、登園が始まっても状況は全く変わらなかった。

 それどころか、1歳を迎えた昨年7月ごろから30分おきの夜泣きが始まった。さらに、2人とも夜になると夫(32)を避けるようになり、寝かしつけや夜泣き対応はワンオペ状態に。ほとんど眠れないまま出勤する生活が1カ月以上続いた頃、育児サークルで教えてもらったのが、睡眠コンサルタントだった。

写真・図版
夜泣きがひどかった昨年8月に書いた保育園の連絡帳

「怪しいのでは?」 疑いつつ依頼

 怪しいのでは? そう思いつ…

共有